「ベイトタックルでベイトシーバスを始める」
バス釣りをしていた人は難なく使いこなせるベイトリールではありますが、僕のように長年スピニングのみで釣りをしていた人からすると、もはや鬼門だらけです。
尚、本記事は僕の主観に基づいてますので、完全なベイトタックルのド素人の見解と思っていただければと。
ベイトタックルを使うメリット、デメリット
よく言われるメリットとしては
・ベイトリールのほうが巻き上げパワーがある
・キャスト精度が高い
・手返しが良い
こういった点かと思います。逆にデメリットとしては
・飛距離が出ない
・バックラッシュする
・軽いルアーが投げづらい(ベイトフィネス用リールを使えば解決)
この3点。
と、これら挙げた内容は、実際にやってみて「確かにそう」と思います。
当たり前ですが。
まずメリットについてですが、「巻き上げパワーががある」は確かにそうで、割と安いベイトリールでもバイブレーションをゴリゴリ巻けたりするので、スピニングリールに比べても巻き上げパワーがあり、タトゥーラSV TWのように1万円台半ばくらいで買えるリールでも、巻き感は非常に良いです。
キャスト精度については、スピニングでも当然練習すれば良いので大きな差は無いのですが、親指でサミングする事が必須なベイトタックルでは、飛距離のコントロールがしやすいですね。
ルアーが飛びすぎてしまうのをコントロールしやすいのはベイトのほうが秀でています。
そしてデメリット。これは圧倒的に飛距離が出ない事。
飛距離については、これは10〜20%くらいはスピニングより落ちます。これは頑張っても限界があると思うので諦めたほうが良さそうです。
動画で遠くに投げてるものがありますが、あれは常にやり続けるのは中々初心者には厳しい。
少しでも飛距離を伸ばせないかとブレーキを緩めたり、力を込めてフルキャストするとバックラッシュする、というジレンマが起きますね。。
バックラッシュについては、まずビュンと音をさせるような「スピニング投げ」を止める事から始める必要があります。これはスピニングに慣れていればいるほど起きる問題ですね。
軽いルアーが投げ辛いのもスピニングと違った所で、スピニングは何の調整も無く投げられますが、ベイトだとリールを選ぶ、ブレーキの調整をしないといけない、という点があり、慣れが必要です。
ベイトでPEラインを使うには
スピニングでPEラインを使うと、より号数を落としたほうが飛距離が出ます。
ただベイトだとラインを太くしてもそんなに飛距離は変わりません。
ベイトリールでPEラインを使っていると「負荷が掛かったことにより、糸が食い込んでバックラッシュする」という事が割と頻繁に起きまして、結構面倒な問題です。スピニングを使っている人はPEラインを使う人が多いですが、ベイトでPEラインを使う時は「PE2号程度、4本撚り」を使うのがオススメです。
PE2号を超えてくると、そもそもベイトシーバスロッドが2号くらいまでのPE対応なので、3号とかにするとFGノットでもガイドに当たってバックラッシュを起こしてしまいますので、2号くらいまでがオススメです。まあ1.5号か2号かの2択で、1.2号以下はラインが噛んでしまうのでオススメしませんね。
ちなみに8本撚りのPEはなぜ使わないのかと言うと、
・値段が高い
・バックラッシュを直す時にラインがほつれる事がある
この2点です。後者は特に安いPEラインを使うと編み込みが甘くラインが解れる事があり、もともと安い4本撚りを使うのが良いと思います。
2号以上のPEを使うことで、ラインが食い込んでバックラッシュする、という減少は格段に減ります。なので最初は太めのフロロやナイロンラインを使うのも良いかもしれません。
僕は練習用にはカーボナイロン4号を使ってました。
激安なので5〜6回巻き変えが出来るというメリットが大です。
フロロやナイロンであれば、「糸がほつれる」事が無いので、バックラッシュしてもルアーさえ回収出来れば大きな問題が起きませんので、選択肢としてはありですね。
さらに太いラインを使うと、FGノットでも結束部分が引っかかる事がありますので、3M〜のロングリーダーにすることが効果的なのですが、フロロやナイロンであればこれは起きません。
PEを使う時は2号程度、というのは割とトラブルを減らす重要な点だったりしますので、間違っても0.8号とかは止めたほうが良いです。
ちなみに僕も最初は、「余っていた1.2号の8本撚りPEライン」を使ってみたのですが、まあトラブルが多くてダメでしたね。2号にしたら一気に快適になりました。
特にラインの解れやすい、メジャクラの弾丸ブレイドはダメですね・・・。
オススメのベイトシーバスロッド
ベイト用に2本買ってみて比べたのですが、オススメのロッドはこちら。
・ダイワ レイジー 89MLB
ラテオの89MLBでも良いのですが、レイジーのほうが安いので。
バスロッドでも当然ながらベイトシーバスは出来るのですが、飛距離を少しでも出したい、足元まできっちりルアーを引きたい、という時用に、ある程度レングスのあるロッドを使ったほうがいろいろと便利です。
ベイト初心者向けオススメリール
これはコスパを考えると間違いなく「ダイワ タトゥーラSV TW」でしょう。
僕も最初は「バックラッシュを防ぐにはシマノのDC」と思っていたのですが、確実にトラブルレスなのは「SV」ですね。初心者にはダイワのSVが非常にオススメです。
ちなみに「SV」は「ストレスフリーバーサタイル」の略だそうです。
DCは「より飛距離を出すためのブレーキ」という感覚のほうが近く、トラブルレスという感じでは無いですね。
・巻き心地良好
・トラブルレス
・値段の安さ(実売15000円以下で買える)
この3点から、タトゥーラSV TWは非常にオススメできるリールになります。
ちなみにSVはあまり飛距離は出ないので、慣れてきたら違うものを使いましょう。
正直なところ
「ベイトシーバス」はスピニングに比べると正直メリットはあまり無いと思います。
メディアアングラーの方々も新製品の宣伝時はベイトタックル使ってますが、普段の取材の時は皆スピニングですよね・・というのもあり、正直ニッチな部分があります。
飛距離とトラブルの発生確率から言って、確実にスピニングのほうがシーバスには向いていると思います。ナイトゲームでもスピニングのほうが使いやすいですしね。
遠くのヨレを通したい、という時にベイトだと届かない、フルキャストでギリ届くという範囲だとバックラッシュの恐れがありますが、スピニングだと6000円程度のリールでも十分飛距離が出ます。
ピンポイントで近距離を打つ、ビッグベイトを投げる、大型のシーバスとゴリ巻きファイトする必要がある、といった場合にはベイトが有効ですが、それ以外はスピニングのほうがメリットは大きいと思います。
ただですね
ベイトは使えると楽しい
これが一番の理由になりますかね。スピニングでも楽しいのですが、ベイトのほうがキャストが決まると楽しい、感覚がダイレクトに伝わりやすいという点が楽しさの理由かと思います。
正直シーバスでは手返しの早さはそんなに問われないので、飛距離のほうが重要だと思います。
あとは
普通のシーバス釣りに飽きた
という人にはベイトはオススメです(笑)
まとめ
・ベイトシーバスはスピニングに比べるとそんなにメリットや必要性は無いが、投げるのは楽しい
・PE使う時は1.5号〜2号を使いましょう。またはフロロかナイロンの3号以上。
・リールは飛距離は出ませんがダイワのSV機がオススメ(DCは高額なので慣れてから)
ベイト初心者なりに数週間使い込んでみて、いま時点で思ってる事は上記です。
ちなみに「DC」についてちょこちょこ書いてますが
実はエクスセンスDCを買ったけど、下手なので一番トラブルが多いという問題が発生中
ベイト初心者にはやっぱりSVですわ・・という事でタトゥーラ押しなのです。
あと、アブの「Revo ALC-IB7」も持っていますが、最初トラブル続発だったんですけどPEを2号にして、インフィニブレーキを強化したり、いろいろやったら快適になりました。
エクスセンスDCだけはPE2号でもトラブルが起きるという・・。値段3倍くらいするのに・・。
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