前から買うか迷ってましたが、「ゼノン ビースト9」買っちゃいました
丁度世間では待ちに待った「23ヴァンキッシュ」の出荷が始まっているようで、世の釣り人の注目はヴァンキッシュだと思うのですが、そんな中、私は普段ベイトリールを使うことが多いので、今更ながら「ゼノン ビースト9」を買ってしまいました。
こういう外観のリールでして見た目はなかなかカッコいいリールです。強いて言うならストレートハンドルが気に入らないのですが、ダイワのリールと互換性があるので飽きたら交換しようと思っています。
ということで発売から1年ちょいくらい経ってると思いますが、「ゼノン ビースト9」のインプレなどをやっていきます。
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まずはスペック振り返り
ゼノン ビースト9のスペックは以下です(一部抜粋なので全体は公式サイトをご確認ください)
自重:195g
ギア比:9:5:1(一巻き95cm)
スプール系:32mm/22mm
ハンドル長:95mm
価格:45,200円
アブのフラッグシップモデルなので、お値段も4万円オーバーとなかなかの価格なのですが、比較的割引率が高い商品なので、私は2万円台後半くらいで買いました。
このゼノン ビースト9ですが、発売直後に皆??と思うようなスペックでして、ダイワやシマノには無いような製品となっていまして、それが今回の購入動機だったりします。
で、その購入動機の部分なんですが
購入動機は以下部分なのです。
・32mmスプール
・95cmの巻取り量
これです。32mm経のスプールというと、ダイワではタトゥーラSV TWやアルファスSV TW、シマノだとSLX BFSあたりが32mm経スプールを搭載したリールになっています。ベイトフィネス一歩手前のライトバーサタイル機が採用するスプール経でして、軽量なルアーから比較的重いものまで扱えるリールが揃っていますね。
で、比較部分なんですが、私のメイン機であるアルファスSV TWの800S-XHLの一巻きの巻取り量が「85cm」でして、ゼノンは+10cmの巻取り量のあるハイスピードなリールになっています。
この尖ったスペックはダイワ・シマノでは今の所ありません(ダイワにはジリオン10がありますが、34mmスプールなのです)
ちなみにあんまりアブのリール詳しくないんですが、何となく交換用にスプールっていくらするんだろうと思って調べてみたら
6500円(先のリンクの120番が該当)
ダイワだと倍くらいのお値段するんで結構安いですね。
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何で90cm以上の巻取り量を必要としているか、と言いますと
これ、トップの釣りをする際の「横風がキツイ日への対策」なんですよ。
私が住んでいる宮崎市は割と風が強い日が多くてですね、、早朝を過ぎると毎日が風速5m以上の風が吹く日が非常に多いんですよね。
で、その風が北からの風なら良いのですが、西風・東風が多く吹きまして、横風になるのでルアーが風の影響を非常に受けやすい、という状況が多いのです。これを書いている日も風速5〜8mくらいの風が吹いてました。横風がキツイと巻取り量が少ないリールだと釣りにならないわけです。
まあ・・・風キツイ日にトップの釣りする人あんまり居ないですけどね・・
という事でゼノン ビースト9の使用感など
champloo stickとゼノン ビースト9という組み合わせで何回か釣行してきました。
「ビースト」という従来ならデカいルアーを投げるシリーズだったんですけど、このゼノンは32mm経スプールということで、軽量ルアーに対応しているリールになります。一旦持ってたルアーで一番軽いのがポッピングダック(6.5g)だったんですが
PEセッティングではあるものの、ポッピングダックも全然余裕で投げられます。
ただスプールが重い(測ってないけど)と思うので、しっかりテイクバックを取って投げられるような場所じゃないとちょっと飛距離は出し辛い感じですね。スプールをちゃんと回してあげる必要がありまして、しっかり投げないと明らかに飛距離が出ない、という事が起きるので、このあたりはアルファス等のスプールが軽いリールのほうが優秀な感じはします。
そしてアブのマグネットブレーキのリールについては、磁石を減らしたりする事で自分の好きな設定に簡易的にカスタムが出来ます。
磁石は厚さが違うものが2種類5個づつ入ってまして、私の今のセッティングはこんな感じでそれぞれ2個づつ抜いています。
このセッティングでやってみましたが、アルファスSV TW+フィネススプールという構成とほぼ飛距離は変わらず(と、思いましたが様々なルアーを使うと平均的にはアルファスのほうが飛びますね)、さらにラインが浮くような事もあまり発生せず、バックラしても軽微なものがちょいちょい発生した程度、という感じで結構安定しています。ただブレーキダイヤルが結構細かいので、良く言えば細かく設定出来る、悪く言えば細かいのでベストな設定を探すのが面倒、という感じではありますが、一度決まってしまえばかなり安定して投げられますし、飛距離も十分に出ます。
また、しばらく使っていて思ったのですが、このブレーキシステムは磁石との距離を変えるようなシステムでして、ダイワのような可変式インダクトローターとは違い、ずっと一定のブレーキがかかるようなシステムだと思うのですが、ダイワに比べると適切な箇所でブレーキがかかる、というような仕組みではないものの、比較的バックラッシュが軽微に抑えられる気がします。何回かバックラッシュしてますが、致命的なものはほぼ起きず(ほぼ、というのは軽微なものだったけど厄介な絡まり方をした事が1回あったため)
巻き心地については、極端に良くも無く悪くもなく、と言ったところです。フラッグシップモデルにしては普通、という感じではありますが、実釣で気になるような事は無いです。95cmの巻取り量でもっと巻きが重いかと思ってましたが、ハンドルが長いため全然そんな事は無く、軽く巻けます。
そしてビースト9は「ドラグクリッカー付き」でして、ちゃんと音がなりますが、スピニングリールのような金属的な音ではなく、ちょっとチープな音ではあります。でもまあベイトリールのドラグ音はどれも似たりよったりと言いますか、スピニングのような気持ちの良いクリアな音のものは無いですね。
[quads id=1]という事で実釣してみた
強風下(風速5〜7mくらい)でトップを投げるという修行のような釣りを朝夕で5時間ほどやってみたんですが、アルファスだと釣りにならないかも、というような横風でも十分釣りになりました。さらに明らかにルアーの回収速度が早いので、テンポ良く釣りをすることが出来るのは大きなメリット。足元まで来たルアーの回収も障害物にぶつけず回収出来るので非常に良いです。
数時間の強風下でも大きなトラブルも特に起きず、数回軽いバックラした程度でしたので、設定さえ決まってしまえば全然使い勝手は良い感じです。
朝は3回ほど反応があったものの掛からず、夕マヅメにポッパーでやっとキャッチ。
使用したポッパーはDUELの「L-ブルー スピットポップ70F」です。
ゼノンの巻取り量が無いと横風がキツく辛い状況だったので、これは価値ある一匹でした。
総評
とりあえずですね・・・はっきり言ってしまうと
非常に良いです、このリール
です。普段アルファスばかり使ってたんですが、今後ゼノン ビースト9の登場が結構増えそうな予感です。もっと前に買っても良かったと思いました。
私の用途では「風の強い日」が真価を発揮する時なのですが、普段使いとしても十分な剛性感、コンパクトで握りやすいボディ、軽量なルアーも投げられる、という事で、非常にバーサタイルなリールです。PE3号を100m巻けますので、秋にはビッグベイトを投げるなんていう事を1台で出来てしまいます。交換用のスプールも比較的安い(6500円)のもいいですね。シャロースプールなんかがあるともっと良かったんですが、たぶんそんなに売れてなさそうなんで期待は出来なさそうです。
私も秋以降にアマゾンペンシルとか投げるんですが、ビッグペンシルは一巻き90cm以上くらいはないと使いづらいんです。でもゼノンビースト9ならできちゃいますね。
ルアーの飛距離やブレーキが決まった後の安定性も何ら問題ありません。
とはいえ「一巻き95cm」というのはバイブレーションやクランクを引くような釣りは辛いと思うので、この巻取り量がマイナスにならないような釣りをする人には非常にオススメです。
とりあえず
・5g〜20gくらいのライトなルアーを使うことが多い
・一巻き95cmがマイナスにならない
という人は一度検討しても良いくらい、なかなか優秀なリールです。
ゼノンビースト9での釣果
2023年のGW、ゼノンビースト9を使い倒してチヌトップ。
16キャッチくらいしましたが、購入時と感じは変わらないですね。