うーん、これは・・・と思うシマノ「SLX DC XT 71XG」のPEラインでの使用インプレ

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シマノ

なんとなく「SLX DC XT 71XG」を買ってみました

普段ダイワのアルファスSV TWを使っておるわけで、何ら不満はないわけですが、似たようなスペックのDC機として気になっていたリール、シマノの「SLX DC XT」を買ってみました。

ライトバーサタイルなベイトリールということで、思いっきりアルファスSV TWと被るわけですが

 

男たるもの、誰しも日常的にDC音聞きたくなるじゃないですか

 

ってDC音はエクスセンスDCがあるので別にSLX無くても聞けるんですが、チニングやトップウォーターの釣りで使ってみようかなという事でノリで購入です。ちなみにご存知の人も多いと思いますが、IDC-5だとルアーを投げないとDC音は聞けません。以前所有していた17スコーピオンDCは一応手元で思いっきり回せばDC鳴りましたが、SLX DC XTは鳴らないです(笑)

 

SLX DC XT 71XGのスペック振り返り

今回購入したモデル(71XG、左ハンドルモデルです)のスペックは以下。

・自重 195g

・ギア比 8.1(一巻き84cm)

・ドラグ力 5.5kg

・スプール経 33mm(MGLⅢ)

・ベアリング数  7/1

・定価 35,000円

DC搭載機ではいわゆる中級機にあたるくらいのモデルになり、実売は2万円台前半〜25000円くらいといったところです。

 

という事でSLX DC XTでPEラインを使用し、早速実釣

私基本的にPEライン使用率100%なので、当然ながらSLX DC XTもPEラインで使用です。IDC-5のブレーキシステムなので、スコーピオンDCやカルカッタコンクエストDCと同様のDCユニットですが、MGLスプールⅢにより軽量ルアーに対応出来るようになっているそうです。

ロッドは赤いけどワールドシャウラじゃなくセブンハーフです(笑)

PEライン使用なのでPEモードに設定し、投げてみたのは14g程度のスーパースプークJr。

とりあえずブレーキ3くらいから始めてみます。

まずはゆっくり目にキャスト。まあブレーキがだいぶ強い。フルキャストしてみるもやはり強い。

ブレーキ2。やっぱりブレーキ強い。

ので最弱のブレーキ1でキャストしてみるも、とりあえずラインは全く浮かないし、安定したキャストが出来ます。

 

以上、設定終了。

 

いや待てと。IDC-5だとブレーキ設定がここまでになるので、ラインが浮かないのであれば、さらに緩めたいと思っても設定が無いじゃないか、と。

良く言えば非常に簡単に設定でき、安定していると言えますが、悪く言うとブレーキ設定が狭すぎるように思います。PE使用だと常に1でいけちゃうじゃん、という感じです。とりあえず2か1にしとけばいいので楽で良いねとも言えますが、ギリギリを攻める設定が無いのが物足らないという点もあり悩ましい部分です。いや、、、まあギリギリ攻めるから大バックラすると考えると、ギリギリを攻めさせてくれないSLX DC XTはトラブルレスではあります。

ちなみに7gシンカー+クレイジーフラッパー2.8という約9〜10g程度の物も、同様にブレーキ1で安定して投げられます。7g以下の空気抵抗があるプラグなどを投げる際にやっとブレーキ2以上を使うことがあるのですが、普通に1でも大抵のルアーに対応出来てしまうような設定に感じますね。

 

まあ、それがDCだろと言われるとそれまでなんですが。

 

いわゆる「ギリギリまで飛距離を追求する設定のDC」と「安定して投げられるブレーキ強めのDC」というのがあるわけですが、SLX DC XTは間違いなく後者です。

 

では飛距離は、というと

そこそこ良く飛ぶ

抜群に飛ぶという程ではないですが、もうちょいブレーキを緩めた設定が欲しかったかなと思います。より飛ばしたいならメタニウムのシャローエディションとかのほうが良さげです。

ただこれだけトラブルレス性能が高いと、「0.6号とかの細いPEラインを使う」なんてことも安心して出来たりしそうなので、それはそれでメリットですね。

 

 

では、禁断のアルファスSV TW 800Sと比べてみますと

比べるのは22モデルのアルファスSV TW 800Sです。ライバル機と言えるのはやはりアルファスですね。

・巻き心地

→これはSLX DC XTのほうが良いと思います。アルファスはだいぶ使ってるので新品状態で比べたい所でしたが、さすがマイクロモジュールギア、という点もありまして、SLX DC XTのほうが巻き心地は良いですね。

 

・質感、剛性感

→これもSLX DC XTかな、という印象です。ただ自重がSLX DC XTは195g、アルファスSV TWは175gということで20gも違うという点がありまして、その分SLXのほうが剛性感がある感じです。なので軽さや軽量さから来る感度・軽快さを求めるとアルファスになりますね。

 

・軽量ルアーの対応力

これは間違いなくアルファスSV TWに軍配が上がります。5g程度のルアーをSLXも投げられますがブレーキがとにかく強い感じで軽量ルアーが飛びません。別日でスライ95F(6.8g)とかも投げてみましたが、もともと飛ばないルアーであるものの、さらに飛ばない印象です。とはいえラインキャパがSLX DC XTのほうがかなり大きいので、そこは若干しょうがない点はありますね。といってもベイトで軽量ルアーはアルファス使おうがたいして飛びませんが。

 

・飛距離

これもアルファスのほうがブレーキ設定が決まれば若干飛ぶ印象です。先の通りブレーキ設定が割と強めな設定のため、安定して投げられる設定だと極端な差は出ませんが、アルファスのブレーキ6くらいが同等くらいになるので、まだアルファスは緩める余地を残しているのに対し、SLX DC XTはブレーキ1でこれなので、もうこれ以上落とすことが出来ないのです。DCがある程度オートマチックにブレーキを掛けてくれるとしても、ギリギリ設定が出来ないのはちょっと面白さが無いなぁ、という印象です。

 

・トラブルレス性能

どっこいどっこい、って感じです。とにかくSLX DC XTはPEだとラインが全然浮かないんですが、それは先のように結構ブレーキが強いという点があります。ただ、とにかく楽に設定出来る点とトラブルレスなのは非常に優秀です。

 

・設定の容易さ

アルファスはそこそこブレーキ設定が細かくあるのですが、SLX DC XTはPE使用だとiDC-5なので4段階の設定のみです。

良く言えばシンプルなので、とりあえず10g〜程度のルアーだったら1にしておけば着水サミング程度で後はトラブルレスなので、SLX DC XT のほうが楽に設定出来ますね。

 

という事でオススメを敢えて言うならば

個人的にはアルファスSV TWだなぁ、と思います。

質感や巻き心地という点ではSLX DC XTなんですが、もう1段階ブレーキを緩めて攻めた設定が欲しかった、という感じですね。

ラインキャパがSLX DC XTのほうが大きい、というのはありますが、その場合アルファスもシャロースプールモデルを選ばなければよいわけで、それでラインキャパはだいぶ近くなるので、そこはSLX DC XTだけのメリット、ということにはならないのです。

じゃあSLX DC XTを選ぶ理由が何になるかというと

 

・多少ブレーキが強かろうがトラブルレス性能重視

・DC好き

・巻き心地、質感・剛性感

・ラインキャパとXGギアの組み合わせ

・シマノ派だ

 

このあたりになるかなと思います。軽量ルアーから少し重量のあるルアーまで快適に扱えるアルファスのほうが、バーサタイル性能という点では秀でているように思います。アルファスの32mmスプールに対して、SLX DC XTは33mm経スプールなので、若干重量のあるルアーの対応力はSLX DC XTかな、とは思いますが、普通にアルファスはブレーキ設定がもう少し細かいので幅広いルアーに対応出来ます。SLXはブレーキがこれ以上緩められないので、PE使用だとそれほどメリットがない気がしております。PEモードがあと1段階くらいブレーキを落とせると良い感じだったのになぁ、と思ったりします。

とはいえ、非常に安定感のあるリールではあるので、ベイト初心者の方がトラブルレスに使う、という点でいけば同等クラスの安定感があるので、設定の容易さを考えるとオススメです。それほど極端に飛距離が落ちるわけでもないので、特に選んで損することはないかな、とは思いますが、上級者の方はちょっと物足りないかもですね。

フロロやナイロンだと良いのかもですが、PEだとちょっと惜しいなあ、と思うリールですね。

 

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