夏って、草が伸びてきて邪魔じゃないですか。
私昔から「ロングロッド」が好きでして、基本的に使えるギリギリで長いロッドを使うことが多い人なんですよ。
なのでチヌトップでもよく使ってるのが
・ダイワ シルバーウルフ AIR 83MB-S(夏以降の近場用)
・Boggy Eno Champloo Stick(春先用)
・Fishman ビームス エクスパン 7.10LHTS(遠出用)
なので一番短いのが7ft6inchのChamploo Stickなんですけど、夏になると場所によっては草が邪魔なわけですよ。オーバーヘッドでフルキャストする時背後の草に引っかかると。
なので短いロッドを最近使ってまして、むかーし買った6.9くらいのメジャークラフトのバスロッドとかたまに使ってたわけですね。
で、そうすると今度は別に背後に草などが無いオープンエリアだとちょっと短いな、という風になります。
かといって2本持っていくのも面倒くさいし、置きっぱなしにするのも気が引ける。
と、思っていた際にふと見つけたのが、今回のロッド「モンスターキス シンキロウ トラバース 59///72MLC」というロッドなわけです。
私普段はできるだけポイント還元の高いショップで如何に安く買うか・・という事を割と入念にやるんですが、こちらは発売直後で既に品薄になりつつありまして、何とかWebで買える店舗を見つけまして、もはや衝動買いに近い状態で購入しました。
では、そもそもこのトラバースがどんなロッドなのかというと
仕舞寸法が50cm、7本継ぎのパックロッドになります。
「59///72MLC」という表記が見慣れないと思いますが、このロッドは非常に特徴的な部分がありまして
パーツの組み合わせで、4段階にレングスが変えられる
というロッドになります。短いと5ft9inch、最長7ft2inchという2段階と、6.2、6.9のあと2パターン、計4パターンの長さで使うことができます。さらにグリップエンドの間にもシャフトを入れることで船での50g程度のジギングにも対応するという、マルチなロッドなわけですね。
なので背後の草が邪魔な場所では6ft台にして、オープンエリアでは7ftにするという事が出来るわけです。なので2本持っていかなくても1本で何とかなる、その上仕舞寸法50cmという超コンパクトなロッドなのです。素晴らしい。
トラバースのスペック
仕舞寸法:50cm
継数:7本
ルアーMax:20g
パワー:ML
アクション:Fast
自重:135-180g
Line:Max PE2号
タイプ:ベイトキャスティング
といった所になります。結構バットパワーもありそうなので、メーカー推奨をちょっとくらい超えたルアーでも問題なさそうではあります。
軽いものでは5g程度もキャスト可能かなと思います。
使ってみた
当然ながら私の用途はチヌトップ・・なわけですが、小さいものはレッドペッパー BABY(5g)、16gくらいのペンシルなど諸々投げてみましたけど、非常に使いやすいと感じました。張りのあるロッドなので、ドッグウォークなどもやりやすいです。
ただ一番驚いたのは・・・実は「飛距離」なんですね。キャストもしやすく、なかなかよく飛びます。このレングスのロッドとしては非常によく飛ぶ部類に入ると感じてます。なのでロングロッド好きの私でも特に気にならない程です。
というようなスペックなので、まさにチヌトップは非常に良い感じなんです。
逆にあまり良くない点も一応上げとくと
・自重が重い(180g)
・なかなか良いお値段(4.7万くらい)
このあたりかなと思います。ただ自重は重いものの使用時は全く気にならないレベルでバランスも良いと感じます。
継ぎ目については、さすが怪魚ロッドメーカー、というべきか、かなりしっかりした作りになっていて、途中で抜けてしまうような事はほぼ起きないように思います。なので逆に言うと中々抜けないほど継ぎ目が固い、という事もあります。釣行中にズレたりすることは全く起きないです。
お値段は・・・そこそこ良いお値段ですが、まあ大量生産ではないと思うのでしょうがないレベルですかね。
ルアーの適正ウェイトについて
メーカー公式では「Max20g」としか書いてないので、下限はどうなんだ?という所ですが、先のように5g台のルアーでも普通に投げられます。リールによりますけど。私はPE巻いた24スティーズで使ってますが全然問題ないです。
気持ちよく投げられるのは7g〜という感じですかね。最も良い感じなのが10〜15gくらいかな?という感じはします。
メタルジグなども投げてみましたが、普通にシャクる動作も問題なく出来ます。
一応21g程度のルアーも投げてみましたが、少し気をつければ問題なく使えるかなと思います。
1本でいろんなシーンに対応出来る所が素晴らしい
オープンエリア1択でやる・・という場合は他のロッドでも良いと思うんですが
・ちょこちょこ移動して釣りをする
・ウェーディングなんかも視野に入れている
なんていう人には非常に使い勝手が良いと思います。特にグリップエンド自体は比較的短いので、ウェーディングなんかにも良いですし、ボートで使う場合にはグリップエンドを長くしたり・・なんてことも1本で出来てしまいます。
ので釣り場によってレングスを変えられるというのが非常に便利。
パックロッドの概念を変えてきている
パックロッドというと遠征用・・とか車に忍ばせておいてちょっと釣り用・・というような用途で使われている事が多いと思うんですけど、トラバースはレングスが変えられる事で、「メインロッドとして1本で色々な場所での釣りに対応できる」という事が体現出来ているロッドになってるかな、と思います。遠投する際は最長のレングスにして、場所移動してピン打ちしたい時は短くする・・という事が1本で出来るので、何本も持っていく必要もないですし、仕舞寸法も非常にコンパクトなので、まさに「1本で色々出来る」という事が出来ます。
正直、チヌトップ用パックロッドとしては最強に優秀と思っています
チヌトップでは非常に使いやすいと書きましたが、ボトムのチニングにも全然使えると思います。メーカー公式でもチニングで紹介されますね。
勿論シルバーウルフなんかに比べるとボトム感度については劣ってますが、エクスパン 7.10LHTSよりは余程ボトムでも使いやすいですし、十分なパワーを有したロッドになっているので、トップ投げたりボトム狙ってみたり、というのをパックロッドでやりたい場合の最適解の1つになるかなと思います。対抗馬はテイルウォークのビーブリーマーではありますが、ビーブリーマーはテレスコなので長さは変えられません。その代わりにお値段は2万円台半ば、という感じで約2万円ほど安いです。
普段遣いでも全然他のロッドに引けを取らない程の使い勝手を有しているのにパックロッド、というまさに私が探していたモノに遂に出会った気がしております。
とか言いつつ、個人的にトラバースに期待したいところは
6.2〜7.6くらいの切り替えが出来るレングスのモデルも欲しい
という感じではあります。とはいえすぐに出ることはまぁ無いと思うので、しばらくはこちらを遠征用、近所の草ボーボーな場所で使っていこうかなと思っております。
あ、ちなみにですがパックロッドですけど普段使いにも非常に良いので、遠征用、普段使いもこれ1本で、という使い方にも非常に当てはまると思います。オススメです。