ちょうど先日よりメッキ(エバ)の秋爆が始まったようなので、釣り方を解説します
なんか昔書いた事があるような気もするのと、釣行記にちょこちょこコツを書いてたりするんですけど、ブログというものは「1記事見てサヨウナラ」という人がほとんど、という仕組み上の問題があるので、改めてまとめて書いてみます。
なので何かの役に立つかも・・ということで釣行記もまた見てもらえると幸いです。月別にしてるので昨年分なんかも参考になるかも。
という事で今回は「メッキ・エバ」の釣り方なんですが、先に断っておくと、私のホーム河川である「宮崎市大淀川」での釣行経験によるものです。ただ、そもそもルアーに反応の良い魚なので、地域によって結構食性が異なるシーバスより他の地域での応用は効くんじゃないかなと思います。
で、今回は「2桁釣果」を出すコツなどを紹介です。1匹2匹じゃなく「2桁」です。10匹以上。いや20匹以上。
ちなみに過去最高は昨年末の57キャッチ(うちメッキが54)です。こちらの記事参照。
まずはルアーと釣り方から紹介
これはもう何度も書いている事なので、見た事がある方もいらっしゃると思いますが、よくyoutubeなんかではプラグで釣ったりバイブレーションで釣ったり、というメーカー動画が上がってたりすると思うんです。ただ、はっきり言って「数匹釣るなら問題ないけど、何十匹釣るのはちょっと辛い」というのが正直な所です。シャローエリアならプラグでも全然問題ないと思いますが、大淀川のシャローエリアでは今の所あまり釣れませんね。
という事で私が推す釣り方は「ライトワインド」「マイクロワインド」といった、ジグヘッド+ワームをダートさせる釣り方です。
実際に使ってるのがこんな感じ。
これはjazzの「尺ヘッドDタイプ5g」と
ダイワの「月下美人ダートビーム2インチ」の組み合わせです。
経験上ジグヘッドは5g一択です。軽いとフォール速度も遅いですし、5gあると結構追い食いしてくるのである程度フォール速度が必要、という風に思っています。
ただ、このジグヘッド+ワームの仕掛けの弱点は飛距離になり、プラグとは飛距離はほぼ変わりませんが、フォローとして7〜15gくらいのメタルジグを使うとジグヘッドでは届かない場所に居る奴をキャッチ出来るので、ジグヘッドとメタルジグ、この2つがあれば十分です。
5g以上のジグヘッドを使うと飛距離が出ますが、ワームの大きさとのバランスがおかしくなるので、やはり5gがベストかなと。
メタルジグは5gとかだとダイソーやセリアに売ってるんですが、個人的には7g以上がオススメなのです。理由は飛距離とフォール速度ですね。私はもっぱらジグパラマイクロです。
カラーは別に何でもいい気がしますが、フラッシングで誘えるようなイワシ系のカラーとかでいいかなと。グローピンクも良いです。
タックルについて
私はベイトタックル愛好家なので、LクラスのベイトロッドとアルファスSV TWやアルファスAIRで釣るんですが、別にベイトである必要はありません。スピニングタックルでいいです。
ロッドも先の5gジグヘッドやメタルジグが使えるくらいが必要なので、Max10〜15gくらいが扱える、張りのあるロッドが良いですね。というかペナペナのロッドだとマイクロワインドが厳しいので、ワームをダートさせやすい&メタルジグをシャクりやすい、張りのあるロッドが必須です。という意味ではソリッドよりチューブラーのロッドのほうがやりやすいです。
んでリールのギア比なんですが、私はあんまり気にしないんですけど、ワインドという釣り方は巻きすぎもよろしくないのでXGは厳しいんで、ハイギアまたはノーマルギアくらいがやりやすいかなと思います。ですが練習でどうにでもなるんで、まずは「必ずワームは真っ直ぐ刺し、足元でダートの具合をちゃんと確認する」という事をやると良いかなと思います。
という所までを守れば良いので、この話がわかる程度の知識がある方なら何ら問題ないかなと思います。
私たまに気分を変えてスピニングで釣ったりする事もありますが、使ってるリールはノーマルギアのレガリスかハイギアのヴァンキッシュという、格安機またはハイエンドという意味不明な使い分けをしております。というかレガリスで十分です。番手は2000番くらいのほうが楽ですし楽しいです。
なぜプラグじゃなく「ジグヘッド+ワーム」なの?
これは理由が3つあります。
・ワームのほうがスレにくい(というかスレない)
・いろいろなレンジを探れる
・追い食いが期待できる
・手返しの良さ
この4点です。
まず1点目の「スレにくい(スレない)」という点ですが、先日1時間ほどでメッキを20キャッチしてますけど、この時はワームのカラーも一切変えず、ジグヘッドも交換せず、ワーム自体も交換せずの20キャッチです。スレるような仕掛けならこれは有り得ない話なので、基本的にワームであればスレない、スレにくいと言って問題ないかなと思います。
次に2点目のレンジについて。これは意外とメッキはボトム近辺に付いている事も多い、という事から、深いレンジを刻める仕掛けが必要になる、という事ですね。基本的にはボトムまでジグヘッドを落として釣りますが、プラグだとどうしても沈むのに時間が掛かる、巻いているうちに浮いてしまうという事があり、狙いたいレンジを連続的に狙うのが厳しいからです。ただし、自分の釣り場が水深1M以内のシャローエリアである、という事ならプラグでもいいかなと思います。
そして3点目の追い食いですが、これはやれば分かるので割愛。
そして4点目の手返しについて。これは時速20キャッチするには必要な要素でして、ジグヘッドだと針が一本なので、外すのが容易、という事が大きいです。アシストフック、トレブルフックが両方掛かってしまい外すのに時間が掛かった、という事になると、リリース前提なら魚も傷付きますし、とにかく外すのに時間が掛かってしまい、釣れる時間を逃してしまう原因になります。もちろん針一本なのでバレたりする事もありますが、ワームであれば結構な確率で追い食いしてくるので、その間にちゃんと掛かります。
なので手返しを早めるために、必須道具としてはアジング用のフィッシュグリップ的なもの。私は投げ売りされてたディノグリップを使ってますが、他の製品でも別に構いません。メッキはアジの仲間なので口周りは弱いので、フィッシュグリップで掴んでジグヘッドを押せば大抵すぐ外れます。
ワームは他の製品じゃダメ?
はっきり言いますと、何匹か釣るのは全然他の製品でも良いんですが、何十匹釣るという前提では、他の製品では「ちょっと厳しい」です。
厳密には私が良いと思っているワームは2製品ありまして、1つは先の月下美人ダートビーム2インチ、もう一つはAquaWaveの「スパーク40」この2択です。
理由は単純で「他のワームより段違いに高強度である」という事です。
要は何十匹連続で釣るのに、いちいちワームが千切れたりすると交換も手間ですし、大量に持ち歩く手間があります。弱いワームだと数匹で裂けてしまいますが、ダートビームやスパーク40だと、数十匹釣ろうが余裕です。ただしズレやすいので接着剤が必須。
高強度とはいえ、フグに齧られたりで千切れたりする事自体はありますが、他のワームに比べて圧倒的に強いので、2桁釣果、さらに20匹以上釣ろうと思うと、先の手返し以外にもワーム交換の手間を極力減らすという必要があるわけです。
じゃあその2つで何でダートビームを使うの、という事については、「ダイワ製品なので売ってる店が多いから」という理由です。実は最初はスパーク40を好んで使ってたんですが、近所で全く売ってないのと、ネットでも品薄なんで、いつでも手に入るダートビームに落ち着いた、という理由です。
ちなみにちょっと傷が付いたくらいなら、セリアの接着剤↓で補修できます。
ちなみにジグヘッドはダートするものなら何でもいいです。私がワームキーパーの付いているジグヘッドが嫌いだから、という理由が大きいので、尺ヘッドを使ってるだけですね。
なのでそこが気にならない、いちいち接着剤でワームを固定するのがめんどくさい、という人はデコイのデルタマジックがオススメ。どこでも売ってますしね。
ちなみに7gだとジグヘッド部分が大きすぎる、3gだと飛距離が出ない、という事で個人的には5g一択です。
アクションについて解説
先ほどライトワインド、マイクロワインド、と書きましたがもう少し解説すると
1.キャスト
2.ボトムを取る(できれば)
3.0.5〜1秒間隔くらいで3〜5回シャクってジグヘッドをダートさせる
4.再びボトムを取る
これだけです。真っ直ぐワームを刺してないと綺麗にダートしないのでそこが注意点。月下美人ダートビームは刺しづらいですが練習しましょう。ボトムを取った方がメッキ以外の魚も釣れるんで、出来れば取るようにしたほうがいいです。
ワームのカラーについて
ぶっちゃけどれでも釣れるんですが、私は主に3種類使います。月下美人ダートビームで言うなら
・ゴーストラメシルバー(クリア系なら他でも良い)
・蛍光レモン
・グローピンク
この3種がメインで、たまに「蛍霧羅レッドグリッター」という赤系のものも使います。適当にその日の気分です。
狙う時間帯や場所、天候について
まずは朝5時に起きて〜と言いたい所なのですが、私がメッキ釣りをする理由、それは・・・「早起きしなくても普通に釣れる」という事があります。そしてデイゲームで良いという点。
ちなみに時速20キャッチはAM9:00〜10:00くらいです。もはや朝マヅメとは言えない時間帯ですが、居れば釣れるので早起き不要です。むしろ早起きしない方がいい気がしています。
これは他にも理由がありまして、先日の釣行記で少し触れてますが、狙うべき場所の条件が
・橋脚などの影
・流れのヨレ
この2点が群れがいるポイントになります。橋脚は流れのヨレを作るので一級ポイントです。
さらに天候の条件として
・できれば晴れ
が必要です。理由は晴れにより影ができて欲しいから。曇りの日は難しい傾向にあります。曇りの日は流れのヨレを狙うのが必須。
朝マヅメは魚の活性が高い絶好の時間ではあるんですが、日が登らないと影が出来ないのでメッキが溜まるポイントが絞りきれない、という問題があります。こういう理由で、シーバスやチヌには良い条件である「雨や曇り空」はメッキについてはベストではない事がある、になります。
2桁キャッチするには群れが居る場所を特定する必要があり、晴れていて影が出来ていれば、そこに溜まる可能性が非常に高くなる、という事で、影が出来る事が必要なのです。
そして流れのヨレが出来る条件としては、流れが必要なので、どちらかというと下げ潮の方が良い、という事になります。朝マヅメなら流れのヨレを狙うといいですね。
実際に先日の釣行では干潮付近で時速20キャッチした後、上げ潮になってしまいそこからアタリが激減・・・という状況でした。
ちなみにナイトゲームはさすがに無理ですね。たまに釣れますけど。
釣れる季節について
宮崎県央エリアでメッキが釣れる季節は8月〜1月くらいかなと思っています。2〜3月でも釣れますが数が少ないのと、死滅回遊魚なので、水温が低いと死んでしまいます。一応水温14度以下で死ぬと言われてますが、11度くらいでも釣れたりします。
このうち「爆釣」が期待できるのは11月〜1月の3ヶ月ですね。
2月以降は諦めて皆さんチニングでもしましょう。大淀川では12〜1月はシーバスもよく釣れるので悩みどころではありますが、シーバスはナイトゲームのほうが簡単に釣れるので、デイゲームはメッキ、ナイトゲームはシーバス、という風にすればよろしいかと。
大淀川って言ってるけど海じゃダメなの?
ダメじゃないんですが、2桁釣果はなかなか難しいかな、というのが結論です。
理由はオープンエリアなので、先述のような影であったり流れがないので、群れが固まる場所の特定が難しいからです。
運が良ければボコボコに釣れる事はあります。
あと、足元に居る奴はワームを見切りますね。これは理由が分かりませんが掛からないです。
朝マヅメか夕マヅメか
先のようにマヅメ時を外しても釣れると言いましたが、この2択だった場合・・は「朝マヅメ」でしょうね。
夕方も釣れますけど、爆釣はしづらい(というかした事がない)です。
2桁釣果という意味では朝のほうがいいです。
私のメッキ用タックル
スピニングとベイトそれぞれ紹介しますが、まずスピニング。
・ロッド ゼスタ ブラックスター セカンドジェネレーション S78
チニングにも使える、汎用性の高いライトゲーム用ロッドであるゼスタのブラックスター2ndをメインで使います。たまに引きを楽しみたい時はジャクソンのオーシャンゲートなんかも使います。
・リール シマノ ヴァンキッシュ C2000SHG
巻き心地、遠投性能、軽さ全て最強なヴァンキッシュを使います。
たぶん私次のステラは買いませんがヴァンキッシュは買うでしょうね。
で、次にベイトタックルですが、主に私はベイトでやります。ベイトに慣れすぎました。
・ロッド アブガルシア エラディケーター ベイトフィネス EBTC-79LT
長めのベイトフィネスロッドが欲しくて何となく買ったんですが、意外とこのレングスの物が無いのに後から気づきました。
真似してはいけませんが、40cmくらいのチヌならぶっこ抜ける耐久性と80g台の軽量さがある、タフなロッドです。割とチニングもします。
・リール ダイワ アルファスAIR TW
月下美人AIR TWでも良いんですが、普通にアルファスAIRで十分なのでアルファスです。たまにフィネススプールに変えたアルファスSV TWでもやりますけど、軽量ルアーの飛距離はアルファスAIRのほうがいいですね。
ということで、恐らく誰でも何匹か釣った事があるとは思うのですが、普通は数匹だと思うんですね。でも真面目にやれば爆釣も夢ではないメッキ、狙ってみてはどうでしょう。