ベイトタックルを使うなら1度は使ってみたかったfishmanのロッドをつい購入
釣種専用ロッド、というものが巷に溢れているわけなんですけど、「ベイトロッド」専門メーカーの「fishman(フィッシュマン)」のロッド、というのが前から気になっておりまして、もう2021春モデルのもので欲しいモノもそれほど思い当たらないので、ついつい買ってしまいました。
選んだのは「Beams Lower 8.6L(ビームス ローワー 8.6L)」です。
グリップ周りが高級感ありますね・・。って定価5万円以上するロッドなんで高級なんですけど。
で、部屋でちょっと振ってみた印象は・・・「微妙」
今年フィッシングショーが無かったんで、そもそもローワー8.6Lの実物に触れたことが無かったんですよ。別のモデルは釣具のポイントに置いてたりするので、ちょっと触ったことはあるんですけどね。
で、分かってはいたものの、そもそもティップがかなり柔らかいのです。
いやお前何言ってるんだ・・とfishmanのロッドを使った事がある方は思うのでしょうけど、私比較的「固いロッド」を使うことが多かったので、正直な印象がこれなのです。
で、ティップを振ってみると「反対側にも反り返る程」の柔らかさがあり、これは個人的にはあまり好きではない調子なんですね。
何故かと言うと、私「ボトムワインド」のような釣りをよくやるんで、この調子だとやりにくいわけです。
誰もワインドに適してると言ってないので、何で選んだんだよというのはさておきで・・・(笑)
ここで改めてビームスローワー8.6Lのスペック
マテリアル 4軸カーボン
ガイド Kガイドチタン+ステン
自重 167g
継数 3ピース
仕舞寸法 96cm
グリップ長 44.5cm
ルアーウェイト 5~25g
ライン PE0.6~2号
JANコード 4571487900306
販売価格 ¥51,800(+税)
出典:fishman
実は前から購入をためらっていた理由の1つが他にもありまして・・・それは「自重」なんです。
例えば私が普段良く使っている、「エラディケーター ベイトフィネス EBTC-710MLT+PF」の自重が「82g」なので、レングスの違いが1ft以上ありますけど、自重の差が倍以上あるわけです。さすがに倍となると重すぎないですか・・?という気になるわけですね。
ただフィッシュマンのロッドはバランスを取るためにバランサーが入ってたりすると思うので、単純な自重だけでは判断できない部分もありますので、このあたりは実際使ってみないと・・という所です。
という事で実際にルアー投げてみた
久々登場のカルカッタコンクエストDC。
と、こちらも久々に登場の20タトゥーラSV TW。
なんで2つ使ったのかと言うと、普通にタトゥーラだけで良かったんですがたまには・・という理由なだけで深い意味はありません。
久々に使い比べてみましたが、価格差考えると20タトゥーラSV TW優秀すぎる・・・。という事で実はカルコンは写真だけで、後のインプレは全てタトゥーラSV TWを使用したものです(笑)
で、まずは普通にいつものルアー群を投げてみます。
・ビーフリーズ78S(10.2g)
いつものように壁際にルアーを通してみる・・・が、普段固いロッドを使うことが多いのでリリースポイントがイマイチ掴みづらい。
しかし軽量ルアーの扱いに秀でているという話は偽り無く、10gは余裕ですね。
・グルービン65S(12.2g)
私が最も投げる回数が多いであろうと思われるダイワのグルービン65S。
10gのビーフリーズが問題なかったので当然問題ないわけですが、この小粒なシルエットと適度な自重により、抜群のキャストフィールです。これは非常にローワーに合ってますね。
ロッドが柔らかいのでどうかな?と思っていたトゥイッチも良い感じです。
・ブローウィン80S(8g)
少し軽めのルアーも使ってみよう、ということでまずはブローウィン80S。8gなのでシーバス用としては軽量なルアーになりますが、思ったより非常にスムーズに投げられます。この軽さでもロッドがしっかり曲がり、気持ちよくルアーが飛びますね。
そしてブローウィンと言えばジャーキングなわけですが、心配していた程気になる点も無く、普通にやりやすいです。
ので気になっていたトゥイッチ、ジャーキングというアクションについては何ら問題ないですね。
・シルバーポップ 60(7g)
もっと軽いルアーを持っていけば良かったんですが、、この日持って行ったルアーで一番軽量なシルバーポップ60。
7gだと割とシーバス用ルアーの下限に近いくらいの自重だと思いますので、これを下回るとリールもアルファスSV TWやスティーズCTにした方が良い領域に入ってくるわけですが、シルバーポップ60も非常に投げやすい。
そしてこのシルバーポップ、知らない人向けに説明するといわゆるポッパーなんですが、このローワー8.6Lというロッド、ポッパーの扱いが非常に良いですね。とても使いやすい。強い力を加えると必要以上にポッパーが動いてしまうわけですが、ローワーの場合はティップが柔らかいのである程度吸収してくれますので、水面を飛び出るような事も少なく扱いやすいですね。
他にもいわゆる「巻きで使う」ようなルアーは全然問題ないです。
そして2時間ほど使っていてすっかり「自重」の事を忘れていまして、忘れていたという事で全て説明になってるような気もしますが、使っていて全然重さを感じないです。これは素晴らしい。かなりバランスを取るのに改良を重ねられた感がありますね。
と、ここまでは「良い面」を紹介しましたが、ここからはイマイチな部分を紹介します。
イマイチな部分
トゥイッチ、ジャークという、いわゆる「横の動き」と申しますか、水平に力をかけるようなイメージのアクションは問題ないのですが、やはり当初から懸念していた、「縦の力」についてはどうしてもティップが力を吸収しすぎる感じがあります。
具体的には以下のようなアクションですね。
・ジグヘッドを使ったワインドアクション
・ミニエントの3Dダート
これらは向いていないと思います。なので正直「ボトムワインド」「ボトムバンプ」のようなアクションを必要とするチニングには向いていませんね。ボトム感度も良くないです。
トップの釣りについては問題ないです。
1点忘れてましたが「バックラッシュ」について
天候が爆風だったのですけど、全然起きなかったのでしばらく気づいてなかった「バックラッシュの発生頻度」についても書いておこうかなと思いますが、フィッシュマンのロッド、、、、
優秀!
これもロッドが曲がることによって初速の上がりすぎを防いでくれていて、バックラッシュは非常にしづらいロッドと感じます。
いやまあタトゥーラSV TWが優秀なんでそもそもバックラし辛いんですけど。
そういえば推奨リールにタトゥーラSV TWが入ってませんでしたが、全然いい感じですよ。
出典:fishman
とりあえずダイワのSV機使っておけば全然良いです。正直カルコンDCよりタトゥーラSVがオススメ。
という事でオススメするユーザーはこんな人
・ベイトで何でも釣りたい
・チニングよりシーバス
・小型軽量なルアーをよく使う
・バックラッシュをとにかく防ぎたい
という事に当てはまる人にはオススメです。
先に書いたように、ワインドやらボトムの釣りをする人は他のロッド使いましょう。
私が使い続けるかはちょっと考え中・・・。