チニング、楽しいですけど、割と敷居が高い釣りでもあるかなと思っています
シーバスと並んで「ちょっと敷居の高いターゲット」として「キビレ、チヌ(黒鯛)」というターゲットが居ます。
この釣りの魅力というと、何と言っても「掛けた時」だと思うんですよね。強い引きも魅力なんですが、「掛ける」というのが非常に楽しい。
メタルジグやミノーなどで偶然釣れる事もあるんですけど、とりあえずルアーを投げたら釣れる「太刀魚、メッキ、カマス」といったターゲットに比べると、狙って釣るには少々敷居の高いターゲットであるかな、と思っています。
最近は場所の質問が多くて伏せているんですけど、とある釣果情報アプリに釣果を公開していたら「どこで釣りました?」という質問が一番多かったのがチヌなんです。シーバスより多かったです。
シーバスに比べると、イマイチ付いている場所が絞りにくいターゲットではあるので、おそらく質問として多かったのかなと思います。
そんなチヌを釣る方法について、ちょっと最近自信がついてきたので解説してみます。
尚、あくまで私個人の主観に基づくモノですので、地域差(私は宮崎市在住ですので、大淀川の釣果です)や合わない事もあると思いますので、その辺りご理解の上で参考にしていただければ、と思います。
まずは、使うルアーについて
チヌ用ルアー、っていろいろと種類がありますが、以下に代表的なものを挙げますと
1.ポッパー、ペンシル、ミノー、バイブレーション等のハードプラグ
2.ボトムズル引き用のルアー
3.ワーム
このあたりが売られているものの代表かなと思いますが、ちょっと前まで一世を風靡していたチニング用ルアーの「2」はほぼ出番無い、と感じています。もちろん釣れなくはないのですが、正直今始める釣りではないかな、と思っています。
で、1のハードプラグは季節によってはチヌのトップゲームのためにポッパーやペンシルは活躍の場はあるかな、と思いますが、季節に左右されるので、年中釣るには適した仕掛けではありません。
なので、正直圧倒的に使うのは「3」のワームですね。釣果が最も期待できるのが3だと思います。
で、使うワームの種類もクロー系のものやシャッドテールのもの、など諸々釣れるものはあるんですが、今の所個人的にはこれらで十分だと思っています。
・ジャッカル チャンクロー2.8インチ クロダイVer.
・ケイテック クレイジーフラッパー 2.8インチ
・ケイテック リトルスパイダー 2インチ
・ダイワ アーバンクローラー 2.5インチ
私が一番使うのはクレイジーフラッパー。淀川のガチ勢の方々が使ってるのを真似してみたんですが良く釣れます。同じくらいよく使うのがダイワのアーバンクローラーです。もりぞーさん監修なだけあって随所にチニングに適した部分があります。
クレイジーフラッパーやアーバンクローラーは宮崎市だと釣具のポイント住吉店で買えますが、シーズン前に入荷されるチャンクローでも十分釣れると思います。先日の8枚中の7枚、以前6枚釣ったときもチャンクローでしたので、爆発力は十分にあります。
ちなみにガルプなんていう技もありますが、大淀川ではフグに秒殺されるのであまりオススメではありません。
ワームのカラーについて
チニングを始めた当初は、「赤系」が釣れると思ってたんです。なんとなくそれで釣れてたから、というのが理由なんですが、どうも釣果が伸びませんでした。で、たまたまこの動画を見まして
緑系のナチュラルなカラーを使ってみた所、デイゲームでも普通に釣れる事が分かってきまして、それ以降は比較的ナチュラルカラーを使う事が多くなりました。ナイトゲームや濁りがある場合は、赤系や濃い茶色、チャート系のようなシルエットのはっきりしたカラーが良いかなとは思いますが、ほとんどの場合ナチュラル系カラーで釣れます。グリパンチャートが定番カラーかなと思います。
デイゲームかナイトゲームか
これは・・・圧倒的に「ナイトゲーム」をオススメします。特に大淀川。
チヌの警戒心が薄れるから、など諸々の理由はあるんですが、一番の理由は
フグの攻撃が若干マシになる
という理由なのです。夜でもフグの猛攻を受ける事はあるんですが、まだ若干マシ・・という所があります。
で、更に橋脚などのストラクチャー周りにチヌは着いていたりもするんですが、シーバスアングラーとバッティングする、フグが多数着いてたりするので、敢えてそういう所を避けるという方法もあります。割とチヌは夜は広範囲に居るので、橋脚周りなどに拘らなくても大丈夫です。
が、チヌという魚は臆病で人影ですぐ逃げてしまうのですが、夜だと意外と足元にも居るので、足元まで攻めるのは必要ですね。
とりあえず何も考えず釣りやすいのは夜なので、ナイトゲームをまずはオススメします。
使用リグについて
最も適しているリグ、というとおそらく「フリーリグ」になるのですが、他にもテキサスリグや直リグ、という仕掛けが多いと思います。
が、私個人としては、若干の釣果を犠牲にしても、シーバスがボイルしたらシーバスを狙ったりしたい、という邪な心がありまして、使用するのは「MKリグ」というスナップを使った簡単なリグを使用してます。
実際にはこういう感じですね。
これならフックとシンカーを外してミノーに変えたりする事で、サクッとシーバス狙いに変えられる、サクッとシンカーの重さが変えられる、フックが交換できる、というのがメリットになります。いや結び直せよという話なんですが、とてつもなく無精者なのでこれですね。
絶対チニングしかしないよ、という日はスナップを使わずフリーリグにします。
その他釣果を向上させる工夫としては、シンカーを黒く塗って目立たなくする、というようなチューニングで釣果の向上が望めます。
(塗ってたのですが剥げちゃいました)
ちなみにシンカーの重さは基本的には7gを使っています。たまに5g。10gもたまに使いますが、7gを基本として、遠投や流れが強い日には10g程度、この2つで十分かなとは思っています。
これでスナップ伸ばされる事は無いの?という点については、今の所は1度も無いので全然問題ないかなと思ってます。
シンカーのオススメはダイワのバザーズワームシンカーですね。こちらの1/4ozを普段良く使います。いわゆる「ペアー型」が個人的にはオススメ。
アクションについて
一番重要な「アクション」についてですが、冬場はボトムノック、ボトムバンプと呼ばれるアクションが今最も釣れる釣り方かと思います。夏は「巻き」の釣りという感じでボトム付近を巻いてくる感じですね。
個人的にはこの動画を意識してます。
これはボートなのですが、足場の高さが丁度私が釣りをする場所に似ているかな、という事もありまして、アクションの付け方を参考にしています。この釣り方を知る前は「ズルズルズル・・・」とボトムを這うようなアクションで釣っていて、根掛りばっかりで辛いなぁ、と思っていたんですが、根掛りも減りますし何より釣果が伸びました。
そしてチニングをしているとそのあたりの地形が分かるので、例えば同じ場所でシーバスを狙う時、「迷わずVJをぶち込める」というメリットもあります(笑)
正直このアクションが出せるかが肝で、ワームは先程オススメしたもの以外でも釣れますが、アクションはこれを意識しないと釣果が伸びません。
ということで後編はこちらです。