令和のロマンリール・・・ダイワ「IM Z TW 200-C」のファーストインプレ。意外と汎用性高いです。

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ダイワ

 

ほぼチヌトップしかやらないくせに、なぜかIM Z TW 200-Cを買いまして

先日24SLXを買って「コスパ最高」と書いたわけですが、その真逆に位置するであろう、定価10万超えの「IMZ TW 200-C」を買いました。

改めて定価見てみたら「定価113,600円」でした。ちなみにソルティガとほぼ変わらないお値段です。恐ろしい。私はあまり使わない釣具を諸々処分した上、もうちょい安く買いましたけど。

 

じゃあ何で買ったんですか、というと・・

・飛距離が出せそうだったから

・なんか新しい機構のものが試したかった

とかそういう理由でして、深い理由は全然ありません。まあ気に入らなければさっさと手放せばいいか、っていうことで・・・。

 

IMZ TW 200のリミットブレイカーとの違い

2023に出ていた「IM Z リミットブレイカー」との違いとしては

 

・スプール(経は一緒でラインキャパが違う)

・ハンドル長

・ベアリング数

 

概ねこの辺の違いです。ベアリング数が少なくなってるので定価は若干TW 200-Cのほうが安くなっています。減らされたベアリングはウォームシャフト部分なので、たぶんそんなに巻き心地とかには影響ない箇所かなと思います。

ラインキャパがリミットブレイカーとは変わっておりまして、「18lb-100M(リミットブレイカーは20lb-100M)」という違いになります。スプール経とかは一緒なので、ラインキャパを減らした分でスプールが軽量化され、より軽量ルアーが投げられるようになった、という感じです。たぶん。

一応公式では7g程度のプラグが投げられる、という事みたいです。そのくらいが投げられれば一応チヌトップは成立しますね。

ちなみにスプールはそのままリミットブレイカーのものは使えるそうですので、後からもっとラインキャパが欲しい、という場合はスプールだけ購入することで、ラインキャパの欲しい釣りにも対応可能。

ただ・・・スプールだけで1.8万ほどするので、SLXやタトゥーラ買えちゃいますがね・・・。

 

いきなりですが注意点

私の使い方が完全に間違ってますので(20g以下のルアーをメインとしてる)アレですが、買ってから気づいたことがあります。

ダイワのアプリで巻いているラインの設定を行うわけですが、これがですね

 

PEは1号以上にしか対応していない

 

飛距離計測に使われるであろう巻いたラインの号数や量なんですが、私何も考えずに0.8号巻きまして、後からアプリでの設定に選択肢ないじゃん、という事に気づいたわけですね。まあ・・・IMZに0.8号巻くような奴はほぼ居ないんでしょう。次回から1号以上を巻こうと思いますが、面倒なので一旦このまま使ってみることにします。

 

 

ということでIMZ TW 200を使ってみた

PE0.8号を150Mほど巻いたという状態で使ってみたわけですが(下巻き無し)

ブレーキモードは最初4つになってまして(各ブレーキ8段階の設定があります)

・スタンダード

・PEブレイド

・ロングキャスト

・マックスブレーキ

この4つです。とりあえずレッドペッパーJr(9g)をスタンダードで投げてみましたが全然飛びません、というかスタンダードモードは非常にブレーキが強い。

PEブレイドモードはちょっとピーキーと聞いていたので、ロングキャストモードで試してみますが・・・最終的に

 

ブレーキ 0.5(最弱)

 

でも普通に投げられます。残念ながらこの場合の飛距離は割と普通です。

じゃあPEブレイドモードにしてやろうじゃないか、ということでモードを変えて試してみましたが・・・結論

 

ブレーキ 1(最弱から1つ上)でも風が無ければ普通に投げられる

 

まあ追い風なら0.5の最弱でも投げられますが、ブレーキをかなり落としても全然投げられます。とにかくブレーキの安定感が非常に素晴らしい。このくらいのブレーキ設定にすると他のリールの最高飛距離と同等、もしくはIMZのほうがちょい飛ぶかもというレベルになってきます。

 

ので標準のブレーキモードだけで軽量ルアーを投げた結果としては、PEブレイドモード以外は特別飛距離が出るという事は無いが、トラブルレスで遠投が効く、という感じになってますね。非常にバックラッシュが少ないように感じます。とにかく全然ラインが浮かないんですよね。なので全然バックラはしません。バックラが少ない、ということはPEラインを痛める事が減りますので、この点は非常に良いポイントですね。

別の日にそこそこキツい向かい風に向けてキャストしてみましたが、向かい風なので当然飛距離は出ないものの、「ロングキャストモード」のブレーキ1でも全然余裕で投げられました。PEブレイドだとさすがに厳しいでしょうが、ロングキャストモードだとかなり安定しています。

ついでにポッピングダック(6.5g)も投げてみましたけど、かなりラインを少なく巻いているためか、快適とまではいかないですけど、一応投げられました。ただ10g切るようなルアーはしっかりスプールを回せるようなキャストじゃないと快適な感じではないですね。

リミットブレイカーのインプレを見ていると、「PEブレイドモード」が割とピーキーだというお話を見ますけど、「TW 200-C」はブレーキがマイルドになってる、とのことで、今のところPEブレイドモードでも、よほど強風とかじゃない限りは全然余裕な感じがしております。

 

調子に乗ってリミットブレイカーのスプールも購入したので(まだ届いてないけど)その場合はどうなのかはまた今度書いてみます。

 

(追記)さらに軽量ルアー投げてみた

さらなる限界を探るべく、5gのレッドペッパー BABYを投げてみましたが・・・

 

投げられます

 

快適とは言いませんが、投げられます。でもちゃんと振り切れるような場所じゃないと難しいです。あとロッドにもよるかと思います。

フィッシュマンのビームス エクスパン 7.10LHTSで投げてみましたが、5gでも普通に使えると言って良い程の飛距離が出ます。

 

 

これにより、私がやる真冬のチヌトップチャレンジすら、IMZだけで出来てしまいますなぁ。恐ろしい。

 

でも「リール何台も買うより安いよ!」と全く言えないところも恐ろしい(普通に何台か買ったほうがIMZより安いので)

 

 

もうちょい重いものを投げてみた

さすがにルアー9gとかでIMZを常用する人いないでしょ、ってことで、ラフトリック(13g)やシャワーブローズ ショーティー(16g)といったもうちょい重いものを投げてみましたが、これも飛距離が良く出る上にトラブルレス、という事で非常に安定性が高いです。

購入後3日で数百投はしてみたわけですが(この辺はDAIWAアプリでカウントしてくれてます)、「カックンバックラ」と言われるブレーキが弱い状態で風が吹いたとか、キャストの途中でバックラが起きるような事はよくあるわけですが、IMZでは非常にこれが少ないように思います。つまりブレーキの制御が割と効いてると。PEブレイドモードで稀に起きる程度で、ロングキャストモードのような少しブレーキが強めの設定なら全く起きません。素晴らしい。

ただまあ、20g程度のルアーを投げるくらいでは、正直「IMZじゃないとダメか」と問われるとそうでもないです。他のリールでも十分ではあります。

 

その他の質感等

まず巻き心地に関してですが、「非常に良い」と言って良いかなと思います。さすが高級リールと言いますか、巻きノイズやダイワのリールにありがちな「カチャカチャ感」というのは全くありません

ただし自重が245gということで、まあ昨今のベイトリールの中ではかなり重い部類です。アンタレスDCとかより重いですね。ちなみに使ってる感じでは思っていたより自重は気にならないです。違うリールに持ち替えるとギャップに驚きますけど。

さらにボディが結構大きいので、パーミングはあまり良くはないんですが、私はそれほど気にはなりませんでした(手がデカいから)

 

そんな人はいないと思いますがチヌトップにおけるIMZのメリット

1つ他のリールではちょっと足らない唯一無二な所がありまして、XHだと「一巻き100cm」という巻取り量があるんですよ。

勿論そのようなスペックのリールは他にもあるわけですが、「軽量ルアーが投げられてこの巻取り量」があるリールはほぼ無いんじゃないかな、と思うわけですね。何で巻取り量が欲しいかというと強風下での操作のためです。

 

まあ・・・強風下で軽量ルアーなんて投げないわけですが

 

強風だったらギリギリ使えるラウダー70やスティーズポッパーを使用する際、巻取り量があったほうがちゃんとポッピングが出来るので、「朝風が弱かったけどだんだん強くなる」というような天候の場合に1台で何とかなる場合があります。なんとかならない場合もあります。

 

これは余計だなぁと思う部分

IMZは世界初のBluetoothでスマホと繋がるリールなわけで、途中でブレーキモードが追加される、というのがユーザー側としては楽しみな点ではあるんですが、発売後に追加された「PEロングキャストモード」「ビッグベイトモード」は最初からは使えません。

 

PEロングキャストモード → 釣行5回、総飛距離10km

ビッグベイトモード → 釣行10回、総飛距離20km

 

という内容をクリアする必要があります。なので購入直後からはこの2つは使えません。何とかPEロングキャストモードは使えるようになりましたが、若干クリアが面倒くさいと思っております。普通にやればすぐ達成できますが・・。

 

 

高いだけありまして、アフターサービスも充実してます

さすが10万超えリール・・・年1回のオイルチェック無料、初回オーバーホール手数料無料、というようなサービスがあるようです。


BlueToothを使うリールなので電子保証も付いてまして、一応以下条件により正常な使用であれば保証を受けられるようです。

・製品登録年月日から1年間
・総飛距離300km以内
上記いずれかの条件に到達するまで

ヘルプに記載がありますね。

 

 

で、結局のところ「あり」なのか「無し」なのか

個人的にはですね・・・「あり」だと思っています。

いや価格を考えるとSLXが6台〜買えちゃうわけなので、コスパは最悪の部類になるわけですが、1台で7g〜の軽量ルアーからビッグベイトまで余裕でこなせる、という点、ブレーキモードが追加されたりして進化すること、ブレーキの安定性が高いこと、という点から、個人的にはありかなと思っております。残念ながら軽量ルアーでは飛距離は特別飛ぶわけではない、という感じですが、トラブルレス性能が非常に高いのがこのリールの特徴的な所のように感じています。ちょっと着水サミングが遅れたりすると軽いバックラ自体は起きますけど、全然ラインが浮かないのと、今のところ極端なバックラは起きておらず、個人的にはDCより全然トラブルレスです。

ので購入層としては

 

・メインはシーバスや大型のロックフィッシュ、中型青物などをやることがある、さらにベイトが使いたい

・ベイトショアジギングなんていうものにも興味がある

・ビッグベイト投げる

・ドラグ7kgでゴリ巻きする必要がある

 

この辺の事をやる層の人には非常に良いんじゃないか、と思うわけです。メインがチヌトップの私は完全に間違ってますが、秋ごろには一応ビッグペンシル使ったシーバスもやるので・・・。といっても正直河川とかでのオカッパリの釣りは大抵ジリオン1台で出来ちゃいますが。

 

 

総じて、結構楽しいリールです

飛距離が注目されがちですが、一番は「トラブルレス」であることだと思っておりまして、さらに正確ではないにせよ飛距離やキャスト回数がわかる、というのは中々面白いです。意外と初心者に良いんじゃないかと思うベイトリールですね。確かに飛距離も最高レベルに出ると思います。ただ、さすがに高すぎるけど。

ちなみに「34mm機にIM搭載されたら買うわ」と思っている方も多々居ると思うのですが、たぶん当面無いんじゃないかなと思います。何でかと言いますと「結構機器が場所取ってそうだから」という理由です。なので小型化は当面難しいんじゃない?という気がしております。

 

ということで正直オススメするかというと、普通にこの値段出せるなら24スティーズとか24SLXと別のリールやロッド買ったほうが・・と思ったりしますけど

 

釣り以外に別にお金使わない

 

という私のような層には良いんじゃないかなと。私はスティーズより今のところIMZのほうが気に入ってますね。

という事でしばらくはIMZを楽しもうと思います。

 

IMZ TW 200-Cでちょっと釣ってみた

クソ強風な日にちょっと釣ってみました。

あまりにも風が強いのでポッパーしか無理だ・・ということでLouder70を使用。

一巻き100cmの巻取り量により、強風で水面が荒れていてもしっかりポッパーのアピールが出来たのでキャッチできた・・・と勝手に思っています。

 

で、別日にシーバス。

濁ってたのでチヌトップは諦めて、久々にピン打ちしてキャッチ。普通に低弾道で投げられます。

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