型番だけでは分かりにくいですが、ニッチなロッド「SSJC-892L-KR」を購入です。
「ニッチ」という言葉を使いましたが、この「SSJC-892L-KR」というロッドの何がニッチなのかと言いますと・・・
スーパーライトショアジギング用の「ベイトロッド」なのです。
スピニングなら既に各社から色々出てまして、このベイトロッドと同時にアブガルシアからもスピニングモデルも出ているんです。
[itemlink post_id=”12541″]
まあ普通の人はスピニングモデルを買うのでしょうけど、あえて今回ベイトモデルを購入し、数時間投げてきたのでインプレです。
ちなみに、私の期待している使い方が若干ズレてるので、それを念頭に置いた上で以下お読みください・・・。
購入動機
そもそも大量にロッドを持っている私なのですが、今回こちらを購入した動機としてはですね・・・
1本でシーバスとチニングを出来るようにしたかった
と、いう理由なのです。普通の人なら
・チニングロッドをシーバスに使う
・シーバスロッドでチニングをする
・エギングロッドでなんとかする
たぶんこの3択だと思うのですけど、まずチニングロッドでシーバス、というのが一番お手軽なんですが、「レングスが短い」という問題と、ベイトロッドが割と少ない、という問題があります。(足場が高い場所でやる事が多いので、長いロッドが使いたい)
次にシーバスロッドで、、という方法ですが、出来なくはないですがそもそもシーバスロッドは「ボトム感度」に優れたロッドではないので、主にボトムを意識する事の多いチニングには不向きだと思っております。
そしてエギングロッド、という方法ですが、ベイトモデルが無いんですよ。
という事をもしかしてクリアしてくれるのではないか・・という事で今回アブガルシアから発売された、スーパーライトショアジギング用のベイトロッド「SSJC-892L-KR」を購入した、というわけです。
もともと私数年前からメジャークラフトのスーパーライトショアジギングロッド(NSS-902SSJ)を使っておりまして、こちらのロッドはボトム感度に非常に優れているため、今回意外と行けるんじゃない?と期待して買った、という感じですね。
なので本来の使い方からは若干ズレてる、というわけです。本来はメタルジグを投げるロッドです。
思ったより・・もろもろと思うことあり
まず最初の印象。
ティップが柔い。思ったより柔い。非常に柔い。
どんな感じなのかはこちらにちょっと動画を用意しました。
ボトム感度に優れる、ということはティップがどうしても繊細になる、というのはしょうがない所ではあるのですが、個人的にはもうちょっと張りを持たせてほしかった、という感じです。収束するより先に反対側まで反発力が残ってしまうような感じ。
ちょっとティップが思ったより柔らかいため、ピンポイントにルアーを撃つというシーバスで求めていた部分、ボトムワインド気味にワームを扱う、というチニングで狙っていた部分について、思ったようには行かない・・という印象です。
出来なくはないけど、ティップがブレるのでイマイチかなぁ。という感じです。
そもそも本来は「スーパーライトショアジギングロッド」なので私の用途が間違ってるわけですが(笑)
「よく曲がる」というのが好きな方は良いかもです。
では、肝心のメタルジグを投げた時はどうかというと
今回使ってみたのは20タトゥーラ SV TWなのですが
投げてみたのは10g、15gという重さのジグ。
飛距離はどちらも「思っていたより出る」という感じです。思ったよりメタルジグがよく飛びます。ベイトなのでスピニングに比べると若干劣りますが、意外とよく飛びますし、15gの投げ感は結構いい感じです。
10gに関してはちょっとティップがビヨンビヨンするロッドなので、ちょっとシャクった感じが気持ちよくないです。
先の動画の通り、反発力が勝ってしまうんですね。
こんな感じでティップがグイッと入るような調子になっていて、個人的にはもう少し張りがあったほうが使いやすいかなという印象です。
これ以下のジグは投げてませんが、10gでもちょっとロッドパワーが勝っている感じがしますね。
ちなみに上の画像で分かるように、やけにガイド数が多いです。10個以上ありますね。PE1号で2ヒロ程度のリーダーですが、このガイド数は引っかかってバックラの原因になるのかと思いきや、意外と発生しませんでした。
違う使い方で良い使い方を思いつきました
正直、思っていた調子ではなかったんで常用するかというと「うーん、、」という感じなのですが、1ついい感じな釣りを思いつきました。
バチ抜けやハクパターンのシーバスに良さそう
これです。ティップが入り込むので、シーバスの吸い込みバイトにも対応出来ますし、ベイトタックルでこのレングス、調子のロッドって正直なかなか無いんですよね。しかも1万円台半ば、という価格なので、手も出しやすい上、軽量ルアーに対応できるロッドなので、「どうしても通年ベイトタックルを使いたい」という方には良い選択肢じゃないかなと思います。
私もハクパターンの時期は、軽いルアーを扱うために下手するとアジングロッドを使ったりするわけで、そんな時はさすがにスピニングを使ってるんですが、6g程度のルアーならこのロッドで十分扱えると思うので、春先には使いやすい感じがします。
ちなみにそれ以外でも普通にシーバス用としてなら使えます。
ショアジギング用ロッド、としては、個人的には柔らかすぎてちょっと正直好きな調子ではないですね。
どうしてもベイトで何とかしたい、ロングレングスのロッドが好き、という方は検討してみても良いかなと。
もうちょっと使い込んでみると何か見えてくるかも・・という気はするので、なにか思いついたらまた別途インプレします。
無理矢理チヌ釣ってみた
「無理矢理」って何?って話なんですが、
このロッドとにかくティップが柔らかい「乗せ調子」なロッドなんで、チヌは若干掛け辛いかなと思ったので、ジリオンSV TWのXXH(一巻き97cm)で強引に掛けるという事で1キャッチ。
[itemlink post_id=”12537″]
ショアジギングもギア比9:1くらいだとまだやりやすい・・・かも。