ダイワのフラッグシップモデル、「イグジスト」のセミオーダーが始まります
SLP WORKSでやってる、「セミオーダーシステム」にイグジストが追加されます。
出典:SLP WORKS
セミオーダーって何だよという人向けに一応解説すると、ハンドルやらスプールやらをいくつかの選択肢から組み合わせてリールを組んでもらう、という感じになります。なので店売りのモデルがちょっとなぁ、という人には自分好みの組み合わせのリールが出来る、という感じですね。イグジスト以外にもスティーズSV TWなど、ダイワのフラッグシップモデルが対象だったりします。
AIRDRIVE DESIGN、ATD TYPE-Lなど最新テクノロジーにその身を包んだフラッグシップスピニングを自分仕様のセッティングで手にすることができます。
本体機種を選んでいただき、本体仕様、各パーツを組み合わせてお選びください。
SENSITIVE TUNEをはじめとする幅広い選択肢があり、個性あふれるマシンに仕上がります。
EXISTセミオーダーシステムは、専任のマイスターが組立を担当させていただいております。
もちろんEXIST オーナーサポートや初回オーバーホール無料(部品代除く)、随時点検などの充実したサポートもDAIWA EXIST同様に受けることができるシステムです。
出典:SLP WORKS
最初から後述のセンシティブチューンが選べる点があったり、後からカスタムパーツを買うより、最初から決まっているモノを買ったほうがトータルで安くなるというメリットも。
上の画像のように、本来は22イグジストは完全シルバーなリールなんですけど、
こんな感じでガラッとイメージの変わったイグジストになります。なんか16ヴァンキッシュってこんな感じだったような気もしますが。
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で、今回話題なのが「センシティブチューン」です
センシティブチューン、って何やねんというお話ですが、ダイワといえば「マグシールド」による優秀な防水機構があるわけなんですが、磁性を持ったオイルを使用することで、防水機構を維持する仕組みです。これのデメリットとしては、磁力によりほんの些細な抵抗が生まれるため、若干巻きが重くなるという点にあります。この点や分解不可という側面からマグシールドを毛嫌いするカスタムユーザーも多く居るわけですね。
実際に私もほぼ使わない14カルディアのマグシールド除去とかやってみたんですが、確かに磁力により少し巻きが変わるというのは体験した事があります。なので18イグジストには「フィネスカスタム」というマグシールドを一部取り除いたモデルがあったわけですが、22イグジストにはフィネスカスタムモデルは無いのです。
で、そのフィネスカスタムモデルが無い22イグジストから、「マグシールド取っちゃうよ」「ベアリングのグリスもオイルに変えちゃうよ」っていうのが今回の「センシティブチューン」になります。
これにより期待が出来るのが、より繊細な巻き感・軽い巻き出しを得られるという事なんですが、その反面防水性能が低下するというデメリットがあります。
とはいえ淡水でしか使わないユーザーからすると、剛性の高いイグジスト+ヴァンキッシュに近づくような巻き出しの軽さ、という最強に近いリールが出来上がるメリットがありますね。
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18イグジストのアップグレードサービスも
ダイワは結構フラッグシップモデルへのサポートが手厚いな、という面がありまして、前のフラッグシップモデルである「18イグジスト」に22イグジストの搭載技術を一部適用出来る、というものになります。
AIRDRIVE DESIGNは、釣り人が求める、意のままにルアーを操作することを追求した次世代スピニングリールの設計思想。AIRDRIVE ROTORの搭載を必要条件とし、AIRDRIVE BAIL、AIRDRIVE SPOOL、AIRDRIVE SHAFTという最大4つのテクノロジーで構成されます。今回のサービスでは、このうちの AIRDRIVE ROTORとAIRDRIVE BAILに加え、TWIST BUSTERⅢとATD TYPE-Lにアップグレードさせていただきます。
出典:SLP WORKS
まあお値段は番手によって異なり、2.4〜2.8万円と決して安くはありませんが、イグジストを買い直したり、23AIRITYを買う事を考えると格段に低価格でアップグレード出来る、というメリットがあります。
22イグジストにこれからどんなサービスが展開されるかは、また数年後にしか分かりませんが、こういうアップグレードサービスがあるのは嬉しいポイントですよね。大きく変わってしまうと適用出来ない、とかはあり得るので絶対とは言えませんが・・。
次に期待しているのが・・23AIRITYのセンシティブチューン
23AIRITYにも「フィネスカスタム」というようなモデルは無いわけですが、やはりその分23ヴァンキッシュと巻き比べた感じでは少し巻き出しが重いかな、というのが率直な印象ではあります。
ただ今回のセンシティブチューンがAIRITYにも適用出来れば、結構いい感じに競る事が出来る上、剛性の高いAIRITYのメリットがより生きてくるのでは、と思っております。という点があるだけにフィネスカスタムモデルが無かったのがちょっと気がかりではありますね。
という事で「約10万円」すると思うと普通に躊躇するお値段のするイグジストですが、こういうサービスがある点を考えると、意外と高いだけじゃない、という事もあったりしますね。
ま、私イグジスト持ってないんだけどさ。