普段ベイトを使うことが多いのですが、「敢えて」のスピニングロッド購入です
ここ数年ベイトリールでの釣りを覚えてからというもの、ベイトタックルで釣りをする事が多く、シーバスなんてほぼベイトタックルでしかやらないレベルなんです。チニングも然り。
ただここ最近のチニングはスピニングタックルでやってまして、理由はいくつかあるんですが
・ナイトゲームが多い
・出来るだけ飛距離が欲しい
・軽いシンカーを使う事もある
というのが主な理由でして、「軽いシンカーを使う」というのは今時の34mm経以下のスプール経のベイトリールであれば十分投げられるんですが、やはりトラブルが起きやすいというのも事実。
まあ私のベイトタックルを扱う技術不足と言えばそれまでなんですけど、チニングにおいてはスピニングタックルのほうがお気楽に出来る&個人的には釣果も安定しているというのが理由なんですね。
という事で今回は敢えてベイトロッドではなくスピニングを選択したわけですが、ここはやはり専用ロッド、そして後悔しないものを選択しよう、と思った時に挙がったのがオリムピックの「シルベラード プロトタイプ」シリーズ。
中でも長距離砲と思われるモデル「20GSILPS-792M」を今回買ってみたのでインプレです。
シルベラード プロトタイプのスピニングモデルは2種類あるんですけど
ここしばらくはチニングロッドじゃなく、ライトゲーム用のロッドを使ってまして
別にそれほど不満も無かったんですけど、3月に入ってからのチヌ・キビレの傾向として「足元では反応が無く、沖でアタリがある事が多い」ということが頻発しています。2月は足元ヒットがかなり多かったんですけど、3月になってからはほぼ無し。
という「沖でアタリがある」という場合において、必要なのは「飛距離」と「沖のチヌを掛けられるフッキングパワー」という2点だという事で、「20GSILPS-762ML」「20GSILPS-792M」この2つの選択肢のうち、敢えて強い「Mクラス」のモデルを選択したという感じです。1年中汎用的に使うには「20GSILPS-762ML」の方が良いと思いますが、私ベイトのシルベラード(無印)を所有してますので、被らないように今回は長距離砲として7フィート9インチのレングスを選択、という事ですね。
ちなみに流石にプロトタイプは高すぎるわ(実売4万円以上)という方は無印シルベラードのスピニングという選択肢もあります。
実は最後まで無印とプロトタイプで悩んだんですが、とりあえず高い方買っとけば後悔しないだろう、という単純な理由です。
無印は2万円台なのに高級パーツである「チタンフレームトルザイトリング搭載」という、実は破格なお値段の商品だったりするので、コスパの高い商品だったりします。
届いた最初の感想
さて届いた最初の感想といきます・・ある程度分かってはいましたが敢えて言いますと
固っ
です。Mクラスであり、沖でのアタリを掛けるパワーが必要、と先に書きましたので分かってたんですが、それでも思ってたより固い感じがあります。チニングロッドじゃないんですが、私ヤマガブランクスの「ブルーカレント85/TZ NANO」も所有してまして、ちょっと似てるかなぁと思ったんですがブルカレよりも固いですね。昔だったら「これチニングロッドです!」と言っても誰も信じないだろうなぁ、という感じがします。
ただし、今回最新の素材が使われている事もあり、ただ固いだけじゃなく、とにかくシャープな感じ。こんな印象です。
20GSILPS-792Mを実際に使ってみました
久々にまとまった雨が降りまして、夜になって雨が上がりましたので、最近調子の良くなかったいつもの場所へ。
まずは7gシンカーをセットしてフルキャストしてみると・・とてもシャープな振り抜き感が好印象。そして振り抜いた感じは何かに似ている・・・。
何となくですが、振り抜いた感じはモアザンAGSに似ている感じがする(個人的印象です)
レングスも自重も何もかも違うので、「似ている」というのがどの部分なのかというと、「振った感じがシャープな尖った槍のようなロッド」という印象を初めて持ったのがモアザンAGSでして、振り抜いた感じが似てる感じがするんですね。極限まで薄くなったカーボン素材といいますか、反響感度と言いますか、とにかく薄くシャープな感じがするという印象(実際にカーボンが薄いのかは知りませんが・・)
あ、「シャープな尖った槍」とか言いましたけど、本物の槍は触ったことは無いですよ。イメージです。
ナイトゲームなのでどのくらいの飛距離が出ているかはよく分からないのですが、振る際にバット部分からとてもパワーを感じるので、うまくルアーの重みを乗せて振り抜ければ最強の飛距離が出そうな感覚はあります。
そして「遠距離で掛ける」ためには必要なのが「遠距離でのリグの操作」です。
ティップの柔らかいロッドはチヌの食い込みは良くなるものの、ロッドが必要以上に曲がってしまうと遠距離でのボトムバンプのような操作がやりにくいわけです。その点20GSILPS-792Mは「固い」と表現したように高反発なパワーがありますので、遠距離でも問題なくリグの操作が行える感覚があります。これ以上レングスが長くなると手首が疲れそうですが、「7フィート9インチ」という、操作と疲労感のギリギリのレングスがこのあたりになりそうで、しばらく操作してみましたが手首への負担がキツイ、とかは特に無し。
まずは一匹目掛けてみた
最近の傾向では珍しく、フルキャストから足元の丁度中間地点あたりでヒット。
これはボトムバンプし、ステイ中のヒット。ロッドの固さにより近距離のバイトを弾いてしまうのでは、という不安は若干ながらありましたが、さすが実釣テストが十分に繰り返されているロッドと言いますか、全然問題なくフッキング成功。
そして強力なバットパワーであっという間に寄せられます。というあっけない入魂。
そして、、狙っていた「遠距離」での2匹目
幸先よく1匹目を獲った所で、今回買った要因の1つである「遠距離で掛けたい」という点を期待してキャストを繰り返します。
普段は1匹釣ってしまうとなかなか連発はしないのですが、5投ほどした所、フルキャスト直後の1回目のアクションからのステイ中に「コツコツ!」と小さなアタリを感じたので、思いっきりフッキングを入れてみます。これまで遠距離の場合でも捕れない事も無かったんですが、確率は5分5分といった所かな・・という感じだったんですが、今回は一発ヒットです。
結構いい引きで突っ走る元気の良い個体。
これをシルベラードのパワーを生かしてゴリ巻き・・と行きたいところですが、せっかくロッドパワーがあっても、私がPE0.4号なんていう細ラインを使っているため慎重に寄せます(笑)
なかなか良いサイズだったので測ってみたら39cm。キビレの40cmの壁が厚い・・。
この後は何回かアタリがあったものの、掛けられず納竿。
20GSILPS-792Mのファーストインプレッションまとめ
固いロッドだったので、「感度」や「フッキング」について少し不安に思っていましたが、さすが最高峰モデルと言いますか、感度も非常に良好ですし、狙っていた沖のフッキングも一発で決まる、という結果で、初回の釣行としてはかなり満足な釣行でした。
宮崎はだいぶ日中の気温が上がってきたので、冬の繊細なアタリから明確なアタリへと変化してくる時期なのでは、と思っているので、これからの季節に活躍しそうです。逆にまだ寒い地域であれば、無印の「HS」モデルで繊細なアタリを取るほうが釣果に繋がるのではないかなと思いますね。(プロトタイプにはスピニングのHSモデルが無いので)
もしくはベイトならHSモデルがあります。このモデルが使いやすいという方も多そうですね。
今回私が買ったのはこちらです。
チニングロッドながらパワーも十分にあるので、ちょっとシーバス掛けてみようと思ったんですが、ミスバイトが2回あっただけで終わってしまったので、また今度シーバスも釣ってみようと思います。
でもそのうちベイトモデルも買ってしまいそうな気がしている・・・。それはさすがに止めておこうと思っていますが・・。
そう言えばスペックとか何も書きませんでしたので、公式へのリンク
こちらです。