私は世に「バス釣りブーム」が来るより前の世代の人間なわけで、ベイトリールなんて陸っぱりから使ったことは無かったんですね。バス釣り自体は実家の近所の野池でやったことはありますが。
ふと思い立ってベイトタックルを使いだしたわけなんですが、「トラブルだらけで釣りにならない」事が多々起きました。しかしそこで折れず、いろいろと調べては試し、調べては試し、を繰り返した結果、普通に1日ほぼバックラッシュ無しで釣行出来るまでになったので、効果があった、無かった点などを公開したいと思います。
ちなみに先に言っておきますが、
どこかで見たことあるような内容ばかり
です。特に目新しい方法はありませんので、そのあたりはご容赦ください。
1.慣れるまでPEラインを諦める
今のルアーフィッシングでメインとなるであろう「PEライン」ですが、ベイト初心者のうちは
PEをやめましょう
お小遣いが潤沢にある人は良いのですが、無い方は迷わずPEラインをしばらくやめましょう。
トラブルの元です。
後述の「ラインを太くする」で回避出来るようにはなるのですが、後からで良いです。まずはPEラインを窓から投げ捨て・・いや一旦ライン回収機で巻き取って保管してください。
2.ラインを太くする
スピニングでラインを太くする、というのは飛距離を落とす原因になるので、普通は陸っぱりからのシーバスやらライトショアジギング程度なら、太くてもPE1.5号くらい、細い場合は0.6号やら0.8号を使うわけですが、
ベイトでは最低1.5号以上
これがトラブルを減らす方法その1です。
何だったら3号や4号のナイロンラインを使ったりするとトラブルが激減します。
オススメはDUELのカーボナイロンです。
一応、普通のナイロンより吸水性が低く長持ち・・・らしいのですが大差は無いんで、数回使ったら巻き替えが必要になりますが、500Mで500円ちょいくらいなので、100Mづつ使っても5回巻き変えられるので、まあ数カ月は持ちます。普通は。
3.スピニング投げを改善する
ベイトを使い出すと、なんてスピニングはトラブルレスなのだ・・と思うことが多々あります。力一杯投げても全然平気なので、いつの間にか「そうやって投げるものだ」という事が染み付いてしまうのですが、これがベイトでは致命的になります。
※ちなみに僕の言う「スピニング投げ」は「ビュン!」と音を出して鋭く振り抜くみたいなキャストを指しています。
ではどうやって投げるのかというと、キャストする際にテイクバックを取った時、ロッドにルアーの重さを感じるくらい「タメを効かせてから投げる」です。
よくキャスト講座で言われる「ロッドの反発力を利用して投げる」というやつなんですが、これがスピニングばかり使ってると力で投げるのが染み付いてしまうのです。
ふわっと投げる、というのとはまた違い、ちゃんとロッドにルアーの重みを感じてからキャストする、というような意識をするとだいぶ改善します。
ちなみにどんなキャストでも「ロッドの反発力を使う」のは基本ですが、スピニングだとトラブルが起きないので「ふわっとキャスト」してしまったりするんですけど、これはダメなキャストですね。
4.リーダーを長くする
これはベイトPEの話なのですが、ルアーフィッシングなので当然ながら「リーダー」を結束するわけですが、普段なら1ヒロくらい、という長さを取る人も多いのではないかと思いますけど、ベイトPEの場合は「2ヒロ程度」取ることをオススメします。
長い場合は3ヒロ取る人もいるみたいですが、私は2ヒロ程度にしています。
これ何でかというと、ベイトPEの場合、1.5号以上の太いラインを使うことが多くなるので、FGノットでもガイド抜けが悪くなるんですね。
割と垂らしの長さを変える事が多いベイトタックルのキャストにおいては、リーダーを長くしておいたほうが、引っ掛かりにくくなってトラブルが減ります。
ちなみにフロロやナイロンラインの場合はリーダーを結束しないので、「ガイドに引っかかる」というトラブルは起きません。
飛距離もPEとそんなに変わらない事が多いのでフロロやナイロンを使う方も多いと思うのですが、やっぱりガイドとの摩擦がザラザラするのが僕は気に入らないのと、感度はやはりPEのほうが数段上だと感じるので、基本はPEを使いたい派です。
ちなみに「元々ガイドの大きいロッドを使う」というのも手ですね。
シーバスロッドはガイド経が小さいので、バスロッドのほうが良い場合もあります。
5.キャスト時にハンドルを下(上)に向ける
オーバーヘッドキャスト時に、私は左巻きなのでハンドルが下になるようにキャストします。
右巻きの人は逆になりますかね。上向きになるかと思います。
これも色んな所で解説されてますが、トラブルがちょっと減りますね。
6.ラインをスプールいっぱいまで巻かない
これはスピニングでもそうですが、巻き過ぎるとトラブルの元になるので、ほどほどに巻くようにすると良いです。
スピニングでもPEがグチャグチャになる人の大半の理由はこれじゃないかなと。
7.ダイワのSV機を使う
恐らく「タトゥーラ SV TW」を使わなければ挫折していたであろうベイトタックルへの挑戦。ダイワのSV機は「対バックラッシュ性能」に関しては随一だと思います。
ただ飛距離出ませんので物足りなくはなりますが。
ではどのリールが良いかと言いますと、初心者向けとしてダイワの「タトゥーラ SV TW」は非常にオススメです。
これでサミングの練習をするのがオススメです。
実売15000円以下で買えますので、最初に買うベイトリールとしても申し分無いと思います。
8.慣れるまで軽いルアーをキャストしない
慣れるまではご法度なのが、7g以下の軽いルアーをキャストする事。
慣れてきたら全然行けますが、最初はトラブルの元になるので、ほどほどの重量のあるバイブレーションなどを投げるのがオススメです。
軽いルアーをキャストするという点においては、スピニング使ったほうが余程簡単ですので、そういうルアーはスピニングを使う方が良い事が多いです。
9.ちゃんとメンテをする
ベイトリールは構造上、飛沫がかかったりするので耐水性が非常に低いと言いますか、メンテが必要になるリールです。
スピニングの場合は割とラインローラーに気をつけていれば良いのですが、ベイトは注油等のメンテナンスを結構細かくやっておくことがトラブル回避に繋がります。
回転性能を維持するのも、トラブルを減らす1つの方法になります。
10.サミングの練習
何だかんだと必須なのが「サミング」です。ルアー着水時にスプールを押さえるという操作ですね。
「ノーサミングでバックラッシュしない!」とかそういう動画も公開されてますが、あれは常用するものでもなく、ブレーキがキツい状態ですので、結局実用的な飛距離を出そうとするとサミングは必須になります。
ちなみにどんなリールでも出来るのですが、シマノのDC機が個人的にはオススメです。
DCはバックラッシュしない、は嘘なので早々に諦めて頂き、「DC音で着水直前の音を聞き分ける」ためにDC機がオススメなのです。
逆にDCじゃないと分からなくなる、というデメリットも無くはないですが、タイミングを覚える練習としては非常に良いのではないかと。
現行機で一番安いのが「スコーピオンDC」ですね。
DC音のためだけに買う価値のあるリールです。
という事をやってきた結果、「現場にリールを複数台持っていく」という事をしなくても良くなりました。
とりあえず1番の優先事項は「スピニング投げを止める」だと思います。
これが改善されれば、割と誰でも扱えるんじゃないでしょうか。
ピンスポットにバシッとキャストが決まった時の爽快感がベイトは半端ないので、僕は最近デイゲームではベイトタックルしか使っておりません。
はっきり言ってスピニングのほうが楽ですし釣果も出ると思いますが、「投げていて楽しい」という点だけでもベイトを使う理由になるんじゃないかな、と思っています。
番外編 オススメの道具
持っていると便利なグッズを紹介します。
それは・・「ナス型錘」です。
バックラッシュした時、そのままバックラッシュを直していると根掛かりした・・という事が多々起きるので、そんな場合は一旦ルアーを回収してナス錘に交換し、軽くキャストして問題箇所を直す、とするステップを踏んだほうが、無駄にルアーを無くさなくても済みます。
何でナス型なの?というのは根掛かりしにくいかな、という点だけなので、他のモノでも別に構いません。
コメント