シマノの最新パックロッド「フリーゲームXT S96ML」買ってみたのでインプレ。携帯性と継ぎ目が素晴らしい。でもね。

遠征用にシマノの「フリーゲームXT S96ML」を購入してみました

昨日の「ベイトパックロッド」は、実はこれを買ってから購入したのですが、試投が逆になってしまったので、改めてシマノの2019新ロッド「フリーゲームXT S96ML」を購入したのでインプレです。

9.6ft以上は「６本継」、それ以下は「5本継」のロッドシリーズになります。

少し拡大。「ハイパワーX」搭載なのでカーボンの巻き感が分かりますね。

専用のケースが付属します。

というわけで、フリーゲームXTをおさらいしつつインプレです。

フリーゲームXTの特徴おさらい

フリーゲームXTはパック＆トラベルロッドにおける様々な弱点を克服した、ショアスタイルの本格マルチピースロッド。ブランクスにはシマノが誇るハイパワーXを搭載。継数の多さにより重くダレがちになるブランクスに張りをもたせ、シャープな振り感を実現しました。また、フリーゲームXTでは、あえて並継を採用。これにより強靭なバットパワーを獲得。振出に比べガイド設定の自由度も高く、より優れたパフォーマンスを生み出すことにつながっています。もちろん、パック＆トラベルロッドならではの携行性と使いやすさもとことん追求。仕舞寸法は国内航空機の機内持ち込み可能サイズである60cm未満に設定、大きめのスーツケースであれば十分に収納可能です。さらに、ティップ部のピースは他のピースよりやや短く設定。二分割、三分割にして携行する際に生じる、ティップ部の破損を防ぎます。フレッシュウォーターはもちろん、ライトなソルトショアゲームからパワーを生かしたショアジギングまで、幅広く対応する全13アイテムをラインナップしました。

出典：シマノ

国内の飛行機内持ち込み可能なサイズ（60cm）というのが実際に手にとって見るとかなりのコンパクトさです。

で、肝心の継ぎ目ですが、フリーゲームXTでは「並継」が採用されてまして、かなりの精度でぴったりハマります。実際に２時間ほどルアーをキャストしてみましたが、全くズレる事もなく、まるで２ピースロッドのような感覚すら覚えるレベルですね。

実際にフリーゲームXTでキャストしてみた

今回買ったのは「S96ML」というシーバス用のよく使われるレングスのモデルです。

こんなスペックですね。

自重：155g

適合ルアーウェイト：6〜32g

適合PEライン：0.4〜1.2号

で、実際の所どうなの？という部分です。ここが「でもね。」っていう部分なんですが

正直、普通のロッドだなと

という印象です。先のシマノ公式の説明文にありました「シャープな振り感を実現しました」というのは、確かに振り抜け感は良いのですけど、それ以外の点はあまりシャープさはなく、正直言えば「普通のロッド」のような印象を受けます。

良く言えばマイルド、悪く言えばダルいという感じですね。シャキッとしたロッドが私は好きなので、そういう印象です。

ディアルーナB96MLがシャープさの中にもちゃんと曲がるマイルドさも持ち合わせている、という点と比べると、全般的にとっても普通です。

まあこの点に関しては、ディアルーナは「シーバス専用ロッドである」という点と比べると、こちらは「フリーゲーム」とあるように、「シーバス」「エギング」「小型青物」「タチウオ」といった多様な魚種を狙える汎用的なロッドシリーズになるため、そのような印象になるのかな、という感じがします。

ロッド自体に尖った部分はありませんので、例えば「メタルジグをキビキビと動かしたい」と言った用途で考えると専用ロッドには及びません。出来ますけど使用感はあまり良くはありません。

じゃあフリーゲームXTって駄目じゃん、という感じになってしまうのですが、そもそも「フリーゲームとあるように、汎用的なロッドである」という点と、とにかくこの「コンパクトさ」「継ぎ目の精度」という点については特筆すべき内容になるかなと思います。継ぎ目については、とにかく６ピースというのを感じませんね。

振り抜き感は良いですが、もう少しシャープさが欲しかったかな、という印象です。個人的には、という感じではありますが。

常用する、狙う魚種が決まってるならやはり２ピースの専用ロッドを買ったほうが満足感・使用感共に上だと思います。

ただ「どこでも釣りが楽しめる」という点は２ピースロッドでは実現出来ない事が多い

という点を考えると、こういった超コンパクトなパックロッドがあると、旅行先・ちょっとした旅先でも使えるので、釣りの幅を広げてくれる事は間違いないです。